どうもじんでんです。今回はM.2SSDを増設するのに便利な、PCIe拡張カードの紹介です。今、主流になりつつあるM.2SSDですがマザーボード上ではスロットが限られています。特にMicro-ATXサイズではスロットが1つしかないなんて事もよくあります。増設したくても出来ない場合があります。そんな時に役に立つのが今回の製品です。
AINEXのAIF-06A
私はそもそもM.2非対応の古いマザーボードで、どうにかM.2SSDが使えないかを考えていました。そんな時にPCIeスロットでM.2SSDが増設できる拡張カードが、様々なメーカーから発売されていることを知りました。
色々ある製品の中で最も惹かれたのが、今回紹介するAINEXのAIF-06Aです。
AINEXは、自作PC向けの各ケーブルやファンなど販売している有名なメーカーです。そのAINEXの製品という安心感も決め手です。
スペック
- 対応PCIeスロット…×4以上(4.0対応)
- 搭載スロット… M.2スロット(Key B)×1、M.2スロット(Kye M)×1
- 対応M.2カードサイズ…2230/2242/2260/2280
- 対応チップセット…Intel(X99または100シリーズ以降)、AMD(A320以降)
- 対応OS…Windows 8.1/10
※スペックは抜粋して記載しています。詳細はメーカーのホームページ等をご参照下さい。
内容物
- 本体
- フルハイト用ブラケット
- ロープロファイル用ブラケット
- M.2カード/スペーサーナット固定用ネジ×4
- M.2カード固定用スペーサーナット×2
- 熱伝導パッド (0.75mm)×2
- 熱伝導パッド (1.75mm)×2
SATAとNVMeどっちも使える
数ある製品の中でAIF-06Aを選んだ最大の理由は、「SATAとNVMeどちらも使える」ということです。
M.2SSDには大きく分けて「SATA接続」と「NVMe接続」のものがあります。それぞれ形はM.2ですが、端子部の切り欠き部が違い互換性がありません。
このAIF-06Aでは2つのスロットがあり、それぞれ「SATA接続」と「NVMe接続」に対応しています。
今後はNVMe接続が主流になると思いますが、まだSATA接続のものも多くあります。それらを有効活用できるのは良いことですね。
SATA接続では電源供給はPCIeから行いますが、通信はSATAケーブルによって行いますので注意下さい。
拡張カードによる速度低下はない
実際にM.2SSDを取り付けてベンチマークを実施しました。
使用したSSDは、NVMe接続のWestern Digital(ウエスタンデジタル)の「WD Blue SN550 NVMe」シリーズの1TBモデル「WDS100T2B0C」です。
ベンチマークの結果、製品の公称値(読込2400MB/sec)より低い値が出ました。これはPCIeスロットの対応リビジョンとレーン数が影響していると考えられます。使用したスロットはPCIe2.0×4です。規格上は2000MB/secが上限値です。実効値は規格の80%と考えると1600MB/secなので、先程のベンチマークが同じくらいになりますね。
AIF-06Aによる速度低下はないと考えて良いでしょう。
PCIe3.0×4対応スロットならばM.2SSD最大の性能を引き出すことができると思います。
離隔による熱問題への対応
M.2SSDは製品によっては熱の問題があります。高性能な製品ほど発熱が凄く、ヒートシンクの設置やファンによる冷却が必須となります。
しかし多くのマザーボードは、PCIeスロット付近に並行してM.2スロットが設置されている事が多いです。その場合グラフィックボードを設置すると、ヒートシンクと干渉したり上手く冷却できない事も多々あります。
こんな時にもAIF-06Aが活躍します。AIF-06AならPCIeスロットに設置できるので、他との干渉を気にせずにヒートシンクを設置できたり、冷却も効率的に行えます。
作り込みはイマイチ
機能や性能的には満足いくAIF-06Aですが、残念なポイントがあります。それは製品の作り込みがイマイチなところです。
個体差があるかもしれませんが私の手に入れたAIF-06Aは、電源やアクセスのLEDが何故か真ん中だけ位置が低いです。
どうでもいいと言えば、どうでもいい事ですが気になる人は気になります。性能には影響しませんが、気にする人は要注意です。
まとめ
- SATA接続とNVMe接続どちらも使える
- 拡張カードによる速度低下はない
- 熱問題への対策にも有効
- 作り込みはイマイチかも
今、主流になりつつあるM.2SSDですが、スロットの少なさや熱問題への対策が悩みです。そんな悩みに今回紹介したAIF-06Aが役に立つかと思います。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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