どうもじんでんです。今回はバックアップについてお話ししたいと思います。
皆さんはPCやスマホ、カメラなどのデータってどうされていますか?キチンとバックアップを取っておかないと、機器が壊れた時に大事なデータを失ってしまいます。仕事の重要なデータ、大事な思い出など、それらを失った時の損害は計り知れません。
バックアップの方法
バックアップには様々な方法があります
- 外部ストレージへのバックアップ
- NASへのバックアップ
- クラウドストレージサービスへのバックアップ
それぞれの特徴について説明します。
外部ストレージへのバックアップ
外部ストレージとは、外付けHDDやUSBメモリーなどを指します。内蔵のHDDのデータを物理的に異なる、外付けHDDなどにバックアップを取ることでPCの故障などに備えます。
メリットは比較的に安価で大容量のシステムを構築できます。しかし複数の機器からのバックアップには向いていません。複数のスマホやPCのバックアップには向いていないです。
NASへのバックアップ
NASとは「Network Attached Storage」の略称で、ネットワーク接続HDDとも呼んだりします。簡単に言うとネットワーク上に設置する外付けHDDです。
ネットワーク上に設置することで、様々な機器からアクセスできます。
メリットは様々な機器からアクセスできるので、複数の機器のバックアップが容易になります。しかしNAS本体が高価なのがデメリットです。
クラウドストレージサービスへのバックアップ
クラウドストレージサービスとは、企業が提供するネットワーク上のストレージです。GoogleドライブやDropboxなど様々なサービスがあります。
無料で利用できるものから、容量によって月額費用が必要なものまでありその形態は様々です。
メリットは安価で非常に安心できるシステムが構築できます。企業でストレージ自体のバックアップも行っているので、壊れてデータがなくなることは限りなく低いです。しかしどんな事が起こるかはわかりませんので、確実ではありません。
デメリットは大容量のデータのバックアップには不向きです。サービスによっては、1ファイル当たりのデータ容量に制限があります。またドライブの容量も大きくなれば月額費用も高額になります。
データを消失する可能性
データを消失する可能性は様々です。
一番の可能性は誤操作によるデータの消失です。誤って削除した、上書き保存してしまったなどが考えられます。
次に考えられるのは機器の故障です。PCの故障はもちろんのこと、バックアップしている機器の故障も考慮しなければいけません。外付けHDDやNAS自体が故障することも当然あります。クラウドストレージサービスは、絶対ではないですが限りなく低いと言えるでしょう。
またPCが壊れる時に場合によっては、接続している機器も巻き込む事があります。なので外付けHDDは若干信頼性が落ちます。都度、外して保管している場合はこの限りではありません。
最後の可能性として、家が火事になったや落雷などで家中のコンセントに過電圧がかかり故障など、1度にバックアップを含む全てのデータが消失することです。かなり低いですが、可能性の1つとなります。
最強のバックアップシステム構築を考える
これから最強のバックアップシステム構築について考えます。
まず誤操作によるデータ消失については、ソフトウェアによる保護が可能です。差分バックアップや増分バックアップなどバックアップ方式によって、1日前に戻せたりします。これらについては、また別の記事にしたいと思います。
次に機器の故障については、NASと外付けHDDによる複数のバックアップが最適かと考えます。メインのバックアップ先としてNASにデータを集約します。PCやスマホなど全てのデータです。これにより各機器本体とNASによるデータの二重化ができます。さらにNAS自体にも外付けHDDが接続できる機種があります。その外付けHDDにさらにバックアップします。これにより三重化です。さらに必要であれば、比較的大容量ストレージが構築できやすいメインPCにもバックアップをするといいでしょう。
最後に家の火事など、全てのバックアップが消失する可能性についての対策です。これについては小容量であれば、クラウドストレージサービスへのバックアップが最適です。大容量であれば、実家など物理的に違う場所へバックアップするしかありません。実家にもNASを設置するや、定期的に外付けHDDにバックアップを取り送るなどです。正直そこまでするかと思いますが、今回はあくまでも最強のバックアップなので様々な可能性を考慮しています。
RAIDについて
HDDの信頼性向上の為にRAIDと言うものがあります。2つ以上のHDDを1つのHDDとして扱い、1台が故障してもデータが消失しません。これもバックアップに似ていますが、厳密にはバックアップではありません。
RAIDは冗長化が目的です。冗長化は簡単に言うと、予備を作成しておき故障時に瞬時に切替えてシステムが停止しないようにする事です。
例えばPCで作業中にHDDが故障したとします。RAIDであれば予備の1台で運用できるので、問題無く続けて作業できます。しかしバックアップでは作業中にHDDが故障すればパソコンは停止して、復旧しても最後にバックアップしたところまで戻ります。
これが大きな違いです。RAIDとバックアップは似て非なるものです。
なのでRAIDはバックアップにはなりません。HDDの故障であれば保護できますが、本体の故障であれば無力です。さらにRAIDは特殊な書き込み方をしているので、HDDだけを取り出してデータを救出する事は難しいです。
まとめ
- バックアップは多いほど信頼性が上がる
- 物理的に繋がっていると、故障の際に巻き込まれる事がある
- NASにデータを集約してさらに外付けHDDにバックアップすると良い
- さらにクラウドストレージサービスや実家など違う拠点に取ると良い
- RAIDはバックアップではない
今回は最強のバックアップについて考えました。しかしこれでも100%安全とは言い切れません。やり出せばキリがありません。とりあえずバックアップをするところから始めて、徐々に信頼性を高めましょう。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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