どうもじんでんです。今回はPCのあらゆる規格において登場する、転送速度の単位について記事にしました。
MbpsとMB/sという似た様な単位について解説していきます。
転送速度の単位
PC関係において、転送速度は重要なものです。当然、早ければ早いほど良いとされます。特に「HDDやSSDの速度」や「LANやWi-Fiの速度」は重要視されているのではないでしょうか?
これらの性能を最大限に活用しようと思えば、規格をキチンと理解してボトルネックがない様にしないといけません。
それらを調べていると、似た単位「Mbps」と「MB/s」の2つ登場します。これらは非常に似ている為、同じものと考えられる事もありますが全然違うものです。
Mbpsとは?
Mbpsは1秒間に何ビットのデータを転送できるかを表した単位です。主にLANやWi-Fiなどの回線速度を表すのに用いられます。
Mbpsは分解すると「M」「b」「ps」の3つに分けられます。
- 「M」は数値の単位で「メガ」と呼び、「10の6乗=1000000」を表します。一般的には「M(メガ)」で表す事が多いです。しかし数値が大きくなれば「G(ギガ)」や「T(テラ)」でも構いません。
- 「b」は「bit」の略で「ビット」と呼びます。データ量の最小単位です。コンピュータではあらゆるものが0か1で表され、それの組み合わせでデータを作っています。この0か1の1つの事を1bit(ビット)といいます。
- 「ps」は「Per-Second(パーセカンド)」の略で「ピーエス」と呼びます。これは「毎秒」を意味しています。
MB/sとは?
MB/sは1秒間に何バイトのデータを転送できるかを表した単位です。主にHDDなどの転送速度を表すのの用いれれます。
MB/sは分解すると「M」「B」「/s」の3つに分けられます。
- 「M」は数値の単位で「メガ」と呼び、「10の6乗=1000000」を表します。一般的には「M(メガ)」で表す事が多いです。しかし数値が大きくなれば「G(ギガ)」や「T(テラ)」でも構いません。
- 「B」は「byte」の略で「バイト」と呼びます。データ量の単位です。「1byte(バイト」は「8bit(ビット)」と決まっています。PCではこのbyte単位でデータのやり取りをするのが一般的です。
- 「/s」は「パーエス」呼び、「s」は「sec(セック)」の略です。これは「毎秒」を意味しています。
MbpsとMB/sの変換
先程の項目で、MbpsとMB/sそれぞれについては理解できたと思います。では実際には、どのような関係になるのでしょうか?
どちらも1秒間のデータの転送速度を表しています。「M」については共通で、「ps」と「/s」も表現は違えど同じ「毎秒」を表しています。
違うのは「b(ビット)」か「B(バイト)」になります。「1B(バイト)」は「8b(ビット)」です。なので「1MB/s」は「8bps」になります。
これにより、単位を変換するには次の様になります。
- 「MB/s」→「Mbps」の場合は元の数値を8倍する
- 「Mbps」→「MB/s」の場合は元の数値を⅛倍する
「b(ビット)」と「B(バイト)」は同じBですが、データの単位では大文字か小文字かで大きく違ってくるので注意が必要です。
実際の例
最後に実際の規格ではどうなるかみてみましょう。
「 SATA3.0」は規格上、最大転送速度は6Gbpsというのはよく知られているかと思います。
※6Gb/sと表記される事もありますが、6Gbpsと同じです。また6Gbpsは6000M bpsです。
これをMB/sで表すと6000÷8で「750MB/s」になります。これは理論値で、実際は80%程度なので600MB/s程度となります。
最近のSATA接続SSDのベンチマーク結果が500〜570MB/s位の製品多く、規格の上限値に近い値を示しています。これがSATA接続では転送速度の限界と言われている理由です。
まとめ
- データの転送速度を表す単位として「Mbps」と「MB/s」がある
- どちらも1秒間あたりのデータ量の転送速度を表している
- 「b(ビット)」と「B(バイト)」の違いがある
- 変換はそれぞれ8倍及び⅛倍する
似た単位で同じデータの転送速度を表す「Mbps」と「MB/s」は、非常に分かりづらいです。よく単位を見て、最大の転送速度を活用できる様にしたいところです。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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